かつて、「習慣ステゴサウルス」に「MONSTERS」という連載をしていました。
それから、「日和見vol.3」では、「怪獣礼賛」という小品もあります。
そんな流れから、ステゴサウルス版・怪獣怪人大図鑑として「怪獣礼賛」を始めることにしました。
とはいっても、著作権の問題なんかもあるので、基本的にテキストのみです。
記憶を頼りに、登場回のエピソードや特徴、思い出、雑感など、思いつくままに書くつもりです。
ビデオ媒体などで最近観たものもありますし、サブタイトルや話数などは資料で確認しますが、
基本的にストーリーやセリフなどに関しては、本などの出版物資料は抜きで、自らの記憶のみで書くことにしました。
記憶違いやあいまいなところもあるでしょうが、そこはご勘弁ください。
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(劇場版) 〜究極超獣 Uキラーザウルス登場
2006/09/19
「怪獣礼賛」初の劇場版である。
ヤプールの怨念からなる、巨大な超獣がUキラーザウルスである。
まあ、造形的には並みだし、劇中で多用されるCGもちょっとアレなのだが、ストーリーはじゅうぶん楽しめた。
序盤のテンペラー星人とメビウスとの空中戦は、平成ガメラのあの空中戦を思わせる迫力だったし、
終盤になってウルトラ6兄弟とメビウスが勢揃いしてからの激戦もよかった。
また、親子連れの「親」をターゲットにしているところがけっこう見受けられたのも楽しませてくれた。
ザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人、ヤプール、テンペラー星人というセレクトもいい。
しかも、ザラブ星人のニセメビウス、ガッツ星人の透明な十字架など、うれしい演出も満載だ。
さらに、ザラブ星人の声は、本家本元の青野武なのだ。
青野武と言えば、ヤマトの真田さんでも有名だが、なんで真田さんはあんなにオールマイティーな科学者なのか。
実は、真田さんの正体はザラブ星人なのではないかという説がある。いや、今作ったのだが。
しかし、それはたぶんウソだ。
なぜなら、真田さんがザラブ星人なら、イスカンダルまで行かずとも、コスモクリーナーを自作できたであろうから。
虹の卵「ウルトラQ」第18話 〜 地底怪獣 パゴス登場
2006/08/07
この「怪獣礼賛」でとりあげる怪獣では、初のウルトラQ怪獣となる。
どれをとりあげようか迷ったが、やはりルックス重視でパゴスにした。
ウルトラQの怪獣の中では、やはり群を抜いてかっこいい。
カプセル怪獣の候補になったというのもうなずける。
サブタイトルにある「虹の卵」は、願いをかなえてくれる夢のアイテムである。
数十年に一度というサザメ竹の花が咲いたときのこと。
足の悪いおばあちゃんに、サザメ竹の花と虹の卵が揃うと願いがかなうといわれ、虹の卵を探しに出かける子供たち。
ウラン運搬車から転げ落ちたウランカプセルを、虹の卵と勘違いした少女が、ウランを食べる怪獣パゴスに襲われる。
パゴスは、ネオニュートロンミサイルで退治されるのだが、重いウランカプセルを必死で運ぶ少女の姿は涙を誘う。
ところで、ウランのカプセルということは、当然被爆防止措置が取られたであろうし、
それならば、やはりこのカプセルは鉛でできていたのだろう。
そうなると、この「虹の卵」は「鉛の卵」でもあるわけで、安部公房はなんか関係あんのかと前から考えているのだが、
実際のところどうなのだろうか。
宇宙から来た暴れん坊「ウルトラマン」第11話 〜 脳波怪獣 ギャンゴ登場
2006/05/21
自分の思うままに姿を変える石を手に入れたら、あなたならどうする?
青島幸男扮する新聞記者は、石を美しい花嫁にして腕を組んで喜んでいたが、
とある悪党は、なんともサイケなデザインの怪獣に変化させた。それがギャンゴだ。
最初は等身大だったギャンゴだが、「今度はもっと大きなギャンゴになれっ!」とか言ったばっかりに、巨大ギャンゴ登場。
同時に潜伏先のホテルは倒壊、あわれ悪党は気絶し、ギャンゴ暴走…。
暴れまわるギャンゴに、ハヤタは科特隊のビートルで立ち向かうも、いないいないばあ攻撃にあわれ撃墜。
しかしギャンゴはといえば、海からのウルトラマン登場で腰を抜かしたり、
ウルトラマンのマネをして空を飛ぼうとしてコケたりと、おバカモード全開。
熱海らしきリゾート地で、はしゃぐカップルのようなウルトラマンとギャンゴである。
やがて意識を取り戻した悪党が怪獣のことを忘れる(?)ことにより、ギャンゴ消滅。
まあなんだ、人間欲をかくとろくなことがないという教訓めいたものを残しつつも、
ギャンゴのバカさかげんばかりが印象的なエピソードである。
ウルトラセブン参上!「帰ってきたウルトラマン」第18話 〜 宇宙大怪獣 ベムスター登場
2006/05/10
「帰ってきたウルトラマン」といえば、開始当初から比較的地味な恐竜型怪獣が多く、
郷秀樹の周囲の人間関係もどろどろして、なにやら暗く陰気な感じだったのだが、
第18話にしてついに初の宇宙怪獣の登場を迎えることになる。
ベムスターと名付けられたその怪獣は、腹にある五角形の口でMATの宇宙ステーションを飲み込んでしまう。
宇宙を飛んでいる姿は、アジのひらきかスルメのようでいまいちだが、
地上に降り立つと、頭頂部の一本角と両手先の一本爪、両足先から形成される五角形のフォルムが実に美しい。
そしてそれにシンクロするように、身体の中央に位置する五角形の口。無表情に光る大きな眼も特徴的だ。
スペシウム光線をも吸収してしまうベムスターに、新マンは大苦戦。しかしここで夢のような出来事が!
M78星雲へ帰っていったウルトラセブンが、そのテーマソングとともにさっそうと登場!
新マンに、新兵器「ウルトラブレスレット」を託してゆく。
新マンは、セブンのアイスラッガーのごとく、ウルトラブレスレットを一閃!
ベムスターを一刀両断して葬り去るのだった。
初代マンと新マンが別人なのか同一なのか明確にされていなかったこの頃にセブンが登場したことが、
その後のウルトラ兄弟の設定に多大なる影響を与えたことはいうまでもない。
その後、ブラックキング・ナックル星人との死闘に初代マンとセブンが駆けつけたことにより、
ウルトラマンの世界は更に広がりをみせ、初のウルトラ兄弟登場編である「ウルトラマンA」第1話へと繋がるのである。
ウルトラ兄弟を超えてゆけ!「ウルトラマンタロウ」第40話 〜 暴君怪獣 タイラント登場
2006/01/06
タイラントはおそらく最も有名な合体怪獣である。
頭はシーゴラス、角はブラックキング、耳はイカルス星人、胴はベムスター、背中はハンザギラン、
腕はバラバ、足はレッドキング、尾はキングクラブ。
ウルトラ兄弟たちを次々と倒しながら地球へやってくるところは、
内山まもるの「ザ・ウルトラマン」のジャッカルみたいだけど、いかんせん、姿かたちがかっこ悪すぎる。
最強怪獣にするための合体とはいえ、必然性があると思えるのは、腕と胴と足のみ。
頭のシーゴラスは必然性がない上に不細工でオリジナルには程遠い。イカルス星人の耳はなんで?としかいいようがない。
王様の耳はロバの耳ですか。怪獣の耳はイカルスの耳ですか。
そして、尾のキングクラブ、背中のハンザギランに至っては、「誰だっけ?」という知名度の低さ。
じゃあどうしたらいいかというと…。
頭はやっぱあのゾフィーをも倒したくちばしを持つバードンでしょう。それか強力な磁力光線を誇るアントラーか。
耳は…別にいらないよね。
尾はミクラスを苦しめたエレキング。もしくは毒ガスを撒き散らすケムラー。
背中にドラコの羽根でもつけますか。こんなとこかな。
どうだろう、出来上がりを想像してみると…。だめだ、やっぱかっこ悪いな。
700キロを突っ走れ!「ウルトラセブン」第28話 〜 戦車怪獣 恐竜戦車登場
2005/12/16
どういうわけかこの恐竜戦車というヤツには、幼少の頃から心惹かれる。
外見はなんということはない、四足歩行型で特に角もヒレもなく怪獣らしくない、まさに「恐竜」が、
「戦車」といっていいものかどうか、特に目立った武装もないキャタピラー車輌にのっかっている、という、
まあ、いってみれば文字通りの「恐竜戦車」なのである。それ以上でもそれ以下でもない。
そんな、シンプルといってしまえばそれまでの恐竜戦車に、なぜか心惹かれているのである。我ながら不思議だ。
さて、ストーリーはといえば、ダンとアマギがラリーに紛れて輸送する新型火薬スパイナーを、キール星人が奪おうとする話。
結局、スパイナーは無事輸送され、キール星人の放った恐竜戦車はセブンに倒され、アマギの爆発物恐怖症も治り、めでたしめでたし。
それにしても恐竜戦車だ。これ、どうみても剥がれそうにない。
マゼラアタックみたいに分離したり合体したりして戦ったらおもしろそうなものなのだが、
もしかしたらサイボーグなのか、外見上はどうもくっついちゃってるっぽい。
いつだったかテレビで見た、事故で後肢を失ったイヌに車輪をつけたヤツを思い出しちゃうのは、不謹慎でしょうか…。
輝け!ウルトラ五兄弟「ウルトラマンA」第1話 〜 ミサイル超獣ベロクロン登場
2005/12/06
怪獣よりも強いという設定の「超獣」ベロクロンは、異次元人ヤプールが宇宙怪獣と珊瑚を合体させて作ったというミサイル超獣。
よりにもよってどういうわけで珊瑚なんかと合体させたのかは不明だが、そのおかげで目にも鮮やかな原色の体色である。
広島県の福山市に現れるのだが、これも理由は不明。天満屋が誘致したのだろうか。
体中にある珊瑚のような突起物はすべてミサイル発射装置であり、その威力で地球防衛軍を全滅させてしまう。
全身からミサイルを発射する様は、さながらイデオンのようだ。
ベロクロンに襲われた福山の町で、パン屋の運転手の北斗星司と、看護婦の南夕子が出会い、
そして二人はひとつになる…って書くとなんだか意味深だが、ウルトラマンAに変身ということです、勘違いしないように。
そんなこんなでベロクロンはウルトラマAの必殺技メタリウム光線によって退治され、例によって北斗と南はTACに入隊。
ベロクロンはこの後のウルトラシリーズで2回(1回はA,もう1回はタロウ)も再登場するのだが、それはまた別の機会に。
悪魔はふたたび「ウルトラマン」第19話 〜 青色発泡怪獣アボラス,赤色火焔怪獣バニラ登場
2005/10/21
怪獣同士の対決をみる時は、ウルトラマンと怪獣との対決をみる時よりも心躍るのはなぜだろう。
レッドキングとチャンドラー、グドンとツインテール、エレキングとミクラスなど、名勝負は多々あるが、
やはりここは両者のコントラストという点で、青と赤の戦いであろう。
もちろん、ヤクルト青木と阪神赤星の首位打者争いではない。
青色発泡怪獣アボラスと、赤色火焔怪獣バニラとの戦いである。
時は東名高速道路の工事の真っ只中、場所は国立競技場。
東名高速の工事現場から発掘された、アボラスとバニラを閉じ込めた二つのカプセルは、
3億5000年という長く半端な時間を超えて、二体の怪獣を復活させてしまう。
アボラス、バニラとも極めて複雑な構造の頭部で、怪獣の絵を描くのが好きだった幼少の私にも手が出せなかった。
もちろん今でも描けない。高山造形、あっぱれ。
さて、国立競技場で対決したヴェルディとマリノス、ではなくて、アボラスとバニラであるが、
アボラスはその口から吐く溶解泡でバニラを倒す。そこへウルトラマン登場!
勝利の勢いで連勝を目論むアボラスではあったが、
レギュラーシーズンから日本シリーズの間に時間があるセリーグがいいのか、
プレーオフで実戦のカンと勢いを保持できるパリーグがいいのか、という議論をも巻き込みつつも、
ウルトラマンのスペシウム光線を3回も浴びせられ、倒されてしまうのであった。
怪獣を飼う女「ウルトラマンマックス」第2話 〜 放電竜エレキング登場
2005/08/05
七月からウルトラマンマックスが始まった。今度は昔の怪獣もリバイバルで出演することもあるとか。
この回はその1回目。登場する怪獣は、ウルトラセブンに登場したエレキング。
とはいっても、その登場の仕方は電気を食ったり透明になったりと、ネロンガの雰囲気。
そしてストーリー展開は、サブタイトルどおり怪獣を飼っている女がいて、ジラースっぽい。
オチは怪獣がその飼い主を操っていたという、ケロニアっぽい感じ。
というわけで、いろんなエピソードのオマージュのような構成になっているが、
エレキングは立派にエレキングだった。
ウルトラマンマックスは、名前がジャンボマックスみたいでなんだかなぁだけど、
久しぶりのレッド族ということで、今後も活躍を期待したい。
呪いの骨神オクスター「帰ってきたウルトラマン」第30話 〜 水牛怪獣オクスター登場
2005/04/29
「帰りマン」で最も印象的な怪獣は何かと問われれば、ブラックキングでもベムスターでもなく、このオクスターを挙げる。
オクスターは、太古に生息したとされる水牛が怪獣化したもので、山奥の水牛神社の守り神でもある。
小山のような体つきに、巨大な二本角が特徴だ。上唇から前に向かって生える、先端が平らになった牙も特徴的。
その由来のとおり、水牛をモチーフにしたデザインといわれれば、まあそう思えるかもしれないが、
それにしても水牛からこの形態を考案するというセンスには脱帽。
さて、どうしてぼくがこのオクスターにそんなに思い入れがあるのか、自分でもわからない。
とにかく、リアルタイムで観たときから、どうにもこのフォルムが頭から離れないのである。
ストーリー終盤のシナリオが、ウルトラマンがオクスターを「退治」したというよりも、
「鎮魂」したというイメージに仕上がっていることが、幼いぼくの眼には新鮮に映ったのかもしれない。
怪獣総進撃「帰ってきたウルトラマン」第1話
〜 ヘドロ怪獣ザザーン,オイル怪獣タッコング,凶暴怪獣アーストロン登場
2004/11/22
ウルトラマンが帰ってくる。それはひとつの「時代」の始まりを告げる序曲だった。
昭和41年9月生まれの僕は、第一期と呼ばれる「Q」「マン」「セブン」の初回放送を見たことがない。
しかし、物心ついた頃は、まさに怪獣ブーム再来の潮流の中。
この世に生を受けたその瞬間から、「怪獣世代」のど真ん中にいたわけだ。
当時はビデオもない。数少ない少年誌の特集と再放送、そして「ウルトラファイト」などの中から、
僕は愛すべき怪獣たちの世界へと踏み入れていった。
そして昭和46年。ウルトラマンが帰ってきた。
その第一話は、なんと3体の怪獣が登場するという、夢のような話。
正統派怪獣のアーストロン、変化球のザザーン、異形の怪獣タッコング。いずれも抜群の個性を醸し出している。
その中でも、やはりタッコングのインパクトは他を圧倒する。
第1話ではちょい役のみで、実質的には第2話の主役となるのだが、
その形態のインパクトたるや、目を閉じて描いても描けるほどだ。
思い返せば、「帰りマン」の怪獣は、オーソドックスな怪獣と、「超」異形の怪獣に大別されるような気がする。
そのあたりの、綺羅星のごとく輝く怪獣たちについては、また別の機会に。
怪獣殿下「ウルトラマン」第26・27話 〜 古代怪獣ゴモラ登場
2004/01/22
昭和45年に開催された大阪万国博覧会、通称万博。
ぼくは万博には連れて行ってもらえなかったのだが、
こいつはうらやましいことに万博に連れて行ってもらえることになっていた。見せ物としてだけど。
ジョンスン島で発見されたゴモラは、麻酔で眠らされて捕獲された。
まんまとつかまっちゃうなんて、まぬけなやつのようだが、
日本の万博会場へ空輸中に麻酔から醒めて暴れだしたばっかりに、輸送用のワイヤーを切られて地面に落下。
やっぱまぬけなのか。
ゴモラといえば大阪城だ。大阪を訪れた怪獣のほとんどが大阪城見物にやってくるように、ゴモラもやってきた。
そしてもちろん大阪城を壊した。
さっそうと現れたウルトラマンと死闘の末、
自慢の太くて力強い尻尾を取られ、角を折られて、最後には額にスペシウム光線を喰らって息絶える。
このあたりの格闘シーンは、テレビ特撮とは思えないほどのハイクオリティ。
ところで、ゴモラといえば、性的に堕落したとしてソドムと共に神ヤハウェに滅ぼされた都市の名前だが、
この怪獣ゴモラには堕落という言葉は似合わない。
むしろ、むりやり怪獣を街に連れてきて見せ物にしようとした人類に対して怒る神の手先として、
大阪という「ゴモラの街」に降臨した存在のようである。
故郷は地球 「ウルトラマン」第23話 〜 棲星怪獣ジャミラ登場
2003/01/17
だれもがセーターの首を顔のまわりまで入れてやったであろう。あのジャミラだ。
ジャミラは実は元々は人間だった。
ロリシカ国(ロシアとアメリカの複合語ですな)の有人宇宙船が事故を起こし、宇宙で行方不明になってしまった。
当然宇宙の彼方で死んでしまったと思われていた宇宙飛行士、ジャミラ。
過熱する宇宙開発競争の中にあって、闇へと葬り去られてしまった事故。
しかし、ジャミラは生きていた。
偶然不時着した惑星には水がほとんどなく、
そのため皮膚は角質化が進み、乾燥に耐えられる身体に変化した。
体表面はひび割れ、眼は暗く落ちくぼみ、頭部は胴体にめりこみ、
とても人類とは思えないようなおぞましい姿に変貌してしまった。
彼は、彼の存在を忘れ去った、いや、彼の存在を抹消した人類への復讐の念から、
自ら宇宙船を修理し、再び地球へやってきたのだ。
人類への恨みから暴れまわるジャミラに、イデが問いかける。「人間の心を忘れてしまったのか」と。
ウルトラマンの手から放たれるウルトラ水流。
はからずも苦手になってしまった水を全身に浴び、
泥の中をのたうち回るジャミラの断末魔は、まるで人間の子供の泣き声のようであった。
米ソの宇宙開発競争の最中に、疑問の一石を投じた作品だ。
姿なき挑戦者 「ウルトラセブン」第1話 〜 宇宙狩人クール星人登場
2002/10/17
今回は「ウルトラセブン」から。
クール星人ってやつが「見えない円盤」で地球侵略に来る話。
「ウルトラマン」では、ハヤタ隊員は物語のはじめから科学特捜隊の隊員だったけど、モロボシダンは違うんですね。
「ごらんのとおり、ただの風来坊」なのだ。手羽先じゃないって。
ウルトラ警備隊に怪しまれて、名前を聞かれたダン、
「名前…そう、モロボシダンとでもしておきましょうか」なんて言ってる。怪しすぎるぞ!
しかも、こんな怪しさプンプンのダンをウルトラ警備隊に入れてしまうなんて、キリヤマ隊長もヤマオカ長官も太っぱら。
ダンの考案で開発した新兵器で「見えない円盤」を見えるようにして、いざ攻撃。
クール星人はふらふらしたひ弱な宇宙人なので、セブンもあんまり活躍の場がなくて物足りないのだが、
まあ、ウインダムがばかっぽいのでよしとしよう。
しかし印象に残るのは、クール星人のセリフ。
「地球人なんて、我々から見れば昆虫のようなもんだ」
地球人から見ると、クール星人の方が昆虫に近いように見えるが、どうか。
侵略者を撃て 「ウルトラマン」第2話 〜 宇宙忍者バルタン星人登場
2002/10/10
今まで何度地球にやってきたことだろう。最初にやってきたのは昭和41年。
発狂した科学者の実験により住む惑星を失った彼らは、移住する星を求めて太陽系にやってきた。
宇宙船の故障で地球に立ち寄り、その部品(ダイオード)を奪うために科学センターを占拠する。
地球が気に入ったらしく、地球への移住を希望するバルタン星人に、当初は移住を許可するハヤタであったが、
その人数を聞いて(20億4千万人)イデの放った台詞が「地球の人口を合わせても22億だっていうのに!」
…いやはや、時代は流れてます。
閑話休題、とにかく人数が多すぎるからと、火星に住んだらどうかと言われた彼らは、
「火星には我々の嫌いな…」 これも有名なシーン。
結局、平和的移住は口実で、はじめから侵略しようとしていたというオチ。
巨大化したバルタン星人に、ウルトラマンが腕を十字に組んで放つ光線が炸裂する。
そこでムラマツキャップ、思い当たった。
この光線はスペシウム光線で、火星にあってバルタン星人が嫌いなものっていうのは、スペシウムだったのだ。
しかし、ちょっと待て。これ以降も、たくさんの怪獣や宇宙人がスペシウム光線で倒れたけど、
それってみんなスペシウムが嫌いだったのか?
もしそうでないなら、このムラマツキャップの論法は、かなり無理があるような。
ウルトラ作戦第一号 「ウルトラマン」第1話 〜 宇宙怪獣ベムラー登場
2002/10/05
ウルトラマンの記念すべき第1話である。
前番組であるウルトラQがモノクロ作品だったので、これがウルトラシリーズ史上初のカラー作品ということになる。
日本初の特撮カラー作品の座は、タッチの差で「マグマ大使」に奪われてしまったが、
そんなものはその後の爆発的な人気の前には「たかがひとつの記録」であったことはいうまでもない。
さて、登場怪獣のベムラーであるが、護送中に脱走した宇宙怪獣とのことである。
しかし、そのような宇宙怪獣のイメージは、今から見れば微塵もなく、典型的な恐竜型怪獣に分類される。
科特隊のハヤタ隊員はジェットビートルに搭乗中にウルトラマンの「赤い玉」に衝突し死亡するという、
いわば「交通事故」に巻き込まれた形であり、その賠償としてウルトラマンと一心同体となった。
そしてウルトラマンの言うところの「悪魔のような怪獣」、ベムラーを撃退するのであるが、
こんなふうに片方の言い分だけ聞いてもよかったんだろうか?
もしかしたら、ヤクザに因縁つけられて追われてた弱い怪獣だったのかもしれないのに。
仮に、本当にベムラーが犯罪者だったとしても、
ウルトラマンは「護送中の脱走」と「追跡中の交通事故(過失致死)」の証拠隠滅のために、ベムラーを殺してしまったのでは…。